開業時にしかできない集客法
実は、開業時にしかできない集客法の１つとして、
近所への挨拶周りをするという方法があります。
通ってもらうことによって売上をあげることが可能になる
サロンや治療院、店舗など地域性のお仕事であれば、近所への
挨拶周りは特に大切になります。
というのも、開業当初は、あなたが開業したことを
近所の人は全く知らないからです。
あなたが挨拶回りをすることによって、あなたやあなたの
お店のことを地域の多くの人は認識することになるでしょう。
ですので、開業を決めたらできるだけ早い時期に近所へ
挨拶回りをしに行きましょう。
一日で全ての家に挨拶しに行くことは難しいと思いますので、
開業の準備と並行して挨拶回りができるといいでしょう。
準備ができていないからと挨拶回りの日を先延ばしして
しまうのはいけません。
開業日の前であっても、開業予定日を知らせて予約を
もらえばいいだけです。
備品の準備も大事ですが、それよりも来店を促すことや、
予約申込みを優先させて、お客様が開業を楽しみにしている
くらいの状態で開業できるようにしましょう。
そして、３ヶ月以内、どんなに遅くなっても半年以内には、
開業した旨を伝える挨拶回りは終えて下さい。
半年以上も経ってから、「近くに開業しました」と挨拶しに
行っても遅すぎます。
「もう半年も経っているじゃないか？」と思われ、
オープン時の新鮮さや感動は薄れてしまっています。
それでは、どのくらいの距離の範囲に挨拶回りをすべきなのでしょうか？
それは、あなたの対象としている顧客とその地域の世帯数によります。
あなたのお店が老人を対象にしているとします。
その場合であれば、遠くても徒歩10分圏内くらいに、
まず挨拶回りをしてみましょう。
そして、その結果、どのくらいの反応があるかを確認しながら訪問し、
余裕があれば徒歩20分圏内に広げるなどしてもよいでしょう。
しかし、あなたが都市部で開業する場合であれば問題ないのですが、
過疎地で開業する場合には、訪問する世帯数が少なくなってしまうと思います。
過疎地で近所への挨拶回りをするなら、１日の訪問数を30軒や50軒などと
自分のペースにあった軒数を決めて挨拶回りを行うとよいでしょう。
私も開業した時に電話番号を記載したホッチキスを持参して、
飛込みで挨拶回りの営業をしました。
ホッチキスを渡すと相手はとても喜んでくれました。
しかし、開業の挨拶という大義名分があるのにも関わらず、
いざ肝心の仕事の話になると、手の平を返すように「忙しいから」
と言ってほとんど聞いてもらえませんでした。
あまりの反応の悪さに20軒くらいで挨拶回りは止めてしまいました。
いまでも、電話番号入りのホッチキスは在庫として、
たくさん残っています(T_T)
私は挨拶回りの手土産のためにホッチキスを作りました。
しかし、挨拶回りを止めてしまったため、在庫になってしまいました。
私のように名入り電話番号入りのノベルティグッズを、わざわざ
作る必要は経済的な余裕がなければ行うことはありません。
とは言っても、もし、あなたがこれから近所に一軒一軒訪問して
挨拶回りをするのだとしたら、手ぶらで訪問してはいけません。
飛込みで訪問した場合、ほとんどの人は忙しいので、１分もあなたの
話に付き合ってはくれないという現実を事前に知っておきましょう。
ほとんどの家庭はインターホンには出てくれます。
しかし、あなたが「近所に店をオープンしました。」と言ったとたんに
話を聞いてくれなくなることも、しばしば起こるでしょう。
短い時間で相手に話をするのでは、なかなか相手の記憶に
あなたのことを残すことができません。
ですので、手元に残る資料として、コストパフォーマンスの高い
チラシはぜひ持参しましょう。
チラシを渡して、相手に時間の余裕ができた時に、ゆっくり
読んでもらいましょう。
訪問先で相手が話を聴いてくれている時は、チラシを
見せながら話を進めていきます。
話を聞くのが断られてしまった場合には、チラシをポストに
入れて立ち去ることもできます。
ですので、いつでもチラシは持参するようにしましょう。
