最初の印象が悪いと、後からとりつくろおうとしても
なかなか悪い印象を払拭できなかったりしますよね。
 
実は、第一印象と同じように、
最後（会話の終わりや別れ際など）の印象も
私たちの価値判断に影響していることをご存知ですか？
 
「印象」というと漠然とした感じを受けますが、
言葉にすると分かりやすいので、例を挙げてみますね。
 
 
例えば、以下の文章を読み比べてみてください。
 
「あなたって、普段は優しいけど、たまにキツイこと言うよね。」
「あなたって、たまにキツイこと言うけど、普段は優しいよね。」
 
いかがでしょうか？
 
 
同じ内容のことを順番を変えて記載しただけですが、
上の文章と下の文章で印象が違うのを感じていただけたかと思います。
 
 
もうひとつ、例を挙げましょう。
 
「この商品、長く使っていただけますが、値段は高いですよ。」
「この商品、値段は高いのですが、長く使っていただけますよ。」
 
 
こちらも、同じ言葉を使って商品を説明しているのですが、
順序を変えるだけで、商品の印象ががらりと変わります。
 
 
もし、商品説明を聞いただけでどちらを買うか決めるなら、
あなたなら、どちらの商品を買いたいと思いますか？
（両方とも同じ商品の説明なのですが…）
 
 
同じ内容なのに受ける印象が変わるのは、
最初の言葉より、最後の言葉の方が私たちの印象に
残りやすいからです。
 
 
商品をセールスする際の営業テクニックとして、
 
　デメリットははじめに言って、メリットは後から言う
 
ということも、実はここからきています。
 
 
だからと言って、商品説明の際には、
必ずデメリットを先に言って、メリットは最後に言うべき
ということでは決してありません。
 
 
もちろん、そうしてもらっても良いのですが、
ここでお伝えしたいポイントは、
 
　同じ内容でも、伝える順番によって、
　相手に与える印象が変わってくる
 
ということなのです。
 
 
ぜひ、そのことを意識してあなたのセールスに
活かしていただければと思います。